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自然を間近に感じながら「箱根旧街道」をハイキング。古の時代に思いを馳せて

投稿日:2018年8月16日 更新日:

箱根にはたくさんのハイキングコースがありますが、特にポピュラーでお子様からお年寄りまで楽しめる箱根旧街道のハイキングコースをご紹介します。

箱根湯本駅から畑宿、甘酒茶屋、元箱根と歩いていきます。箱根湯本から畑宿までは、歩いても良いですが、車道歩きが多いので、畑宿までバスで行って元箱根まで歩くのもお薦めです。

【1】箱根八里

「箱根八里」という言葉がありますが、箱根八里は江戸時代、東海道の小田原宿から三島宿までの約32kmのことを言いました。 箱根旧街道は、この箱根八里の箱根越えの道のことで江戸時代のはじめ、幕府の官道でしたが泥道だったため石畳道に整備されたそうです。今も石畳や杉並木の道が残り、往時の雰囲気を味わうことができる道となっています。

箱根湯本駅のすぐ近くにある三枚橋から箱根旧街道を歩いて箱根関所まで行く場合の所要時間は約3時間51分で、距離は11.6kmとなっています。

【2】箱根湯本エリアの石畳

観音沢にある福寿院横の坂道は、箱根旧街道の入り口になっていて、湯本方面へ下っていけるそうです。
石畳になっているところとそうでないところがありますが、細い山道で当時の旅人の雰囲気を味わう事ができます。

 

【3】畑宿

畑宿バス停の前に箱根旧街道一里塚の標柱があり、江戸より二十三里(約92km)と書かれています。 すぐ上が一里塚で、ちょっとした広場になっており、ベンチがあって休憩できます。


一里塚とは、江戸時代の道標として一里ごとに作られていたものだそうで、旅人はこれを目印に進んで行くとともに、塚の上に大きな木が植えてあるので、木の下の日影で休憩する場所でもあったそうです。
一里塚を出て、宙吊り石畳、西海子(さいかち)坂と10分ほど登ると、再び県道に出て、ここから七曲りと呼ばれる難所を階段などで登っていきます。

ちなみに、一里塚の標柱の手前には、箱根七福神の大黒天が祀られている守源寺があります。
守源寺は、寛文元年(1661)に乗善院日蓮上人によって建立された日蓮宗の名刹です。
本堂は、災害で何度も失っていて、現在の本堂は昭和五年の豆相大地震の後に再建されたものです。

七曲りを登っていき、橿木坂バス停のすぐ先が一番の難所の橿木(かしのき)坂です。
階段のところに「橿木坂」と刻まれた石碑が建っています。
橿木坂は、「新編相模国風土記稿」に、「峭崖(高く険しい崖)に橿樹あり、故に名を得」とあります。
また「東海道名所日記」には、けわしきこと道中一番の難所なり。おとこ、かくぞよみける。
「橿の木のさかをこゆれば、くるしくて、どんぐりほどの、涙こぼる」と書かれています。

このあたりは、ずっと長い急こう配の石段なので、この箱根旧街道ハイキングで一番きついところです。 橿木坂を登りきって木橋を渡ると見晴茶屋の下に着き、木陰にベンチがいくつかあるので休憩できます。 見晴茶屋は、さらに急な石段を登った上にあり、小田原方面を眺めことができます。

途中、猿滑坂と刻まれた石碑があります。
サルでも滑ってしまうほどの急斜面がその名の由来だそうですが、今は舗装され他道もあり、急斜面ではないようです。

少し県道を歩くと追込坂で、甘酒茶屋までのゆるい坂のことだそうです。
追込坂の石碑の隣には、「親鸞上人と笈ノ平」という説明版が立っています。
東国の教化を終えての帰り道、4人の弟子と親鸞上人が箱根路を登ってこの地に来たときに、親鸞上人が「私が帰洛後どんな妨げがあるかも知れぬ。どうか私にかわって関東に留まり、門徒衆を教化してくれないか。」と弟子の性信房と蓮位房に頼みここで弟子との悲しい別れとなったと伝えられています。

 

【4】甘酒茶屋

5分ほど歩くと、江戸時代から約400年以上も続いているという老舗、甘酒茶屋に到着します。 名前のとおり甘酒が名物で、砂糖や添加物を一切使っていなく昔ながらの方法で作っているそうですが、みんな車で立ち寄る人たちで、昔ながらの方法で歩いてくる人はあまりいないようです。他にも力餅やみそおでん、ところてん、数量限定のくろごまきなこもちなどが販売されています。

ちなみに、甘酒茶屋の隣には、箱根旧街道休憩所という建物があり、当時の人の暮らしぶりを見ることができます。

【5】元箱根への道

甘酒茶屋を出て、緩い登りをしばらく行くと、県道を横切ります。箱根旧街道の標識があり、ここから石畳の登りがしばらく続きます。 途中、県道の左側に屏風山への登山口があります。 白水坂、天ヶ石坂と、石畳の登りが1kmほど続き、登りきると、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と刻まれた箱根馬子唄歌碑が右側にあります。 あとは、元箱根の近くまで石畳の下りが続き、滑らないように歩いていきます。
石畳は、小石と石とを突き固めた地面の上に、石と石とを組み合わせて並べており、さらに石畳の横に、縦の排水路を持っているそうです。

途中には様々な坂や、そこに石碑があったりします。
白水坂にあたりの石畳と杉の並木は、情緒溢れる雰囲気でとても気持ちが良いです。
天ヶ石坂と刻まれた石の後ろには、巨石があり思わず写真に撮ってしまいたくなります。

お玉ヶ池への分岐である車道を横切り、権現坂という急な石畳を下ると、樹木の上に芦ノ湖が見えてきます。
権現坂は小田原から箱根路を登る旅人が、いくつかの急所難所をあえいで辿り着き、一息つく場所だそうです。
また、目の前に芦ノ湖を展望し、箱根山に来たという旅の実感が体に伝わってくる場所でもあるそうです。
途中、箱根七福神の布袋尊が祀られている興福院の横を通り過ぎます。

興福院は、戦国時代の開基と伝えられています。
寺内には、弘法大師像など貴重な仏像が保管されているそうです。

さらに下って、国道を歩道橋で渡り、階段を下りて国道に出ると、食事処やみやげ物屋が並ぶ元箱根に着きます。
元箱根からは箱根神社の向こうに富士山が見えます。
また、箱根神社入口バス停、すぐそばにあるのが身替わり地蔵です。

宇治川の先陣争いで名高い梶原景季は、あるとき箱根を通ったとき何者かに襲われました。
そのときかたわらにあった地蔵が梶原景季の身代わりとなって命を助けてくれて、以来この地蔵を景季の身替わり地蔵と呼ぶようになったそうです。
芦ノ湖沿いを歩き、恩賜公園を過ぎると、箱根関所へ到着します。

恩賜公園は、第二次世界大戦前に宮内省が御料地として所有していた土地が、公に下賜(恩賜)され、整備された公園で、芦ノ湖や周りを囲む箱根外輪山、富士の峰が一望でき、手入れの行き届いた生け垣が美しい園内では、四季折々、情趣に満ちた散策を楽しむことができます。

箱根関所は江戸時代交通史の重要な遺跡、を芦ノ湖畔に復元したもので、大番所、御制札所、遠見番所をはじめ、当時の建物や人々の様子を見ることができます。また、各種の関所手形をはじめ、象が関所を越えた話や関所破りの記録、関所日記書抜などの古文書、武器類などを展示してあり、箱根関所の歴史を詳しく学ぶことができる箱根関所資料館もあります。

【箱根旧街道 箱根湯本~元箱根 ハイキングコースの詳細情報】

コース 全長9.5km(石畳経由)/9.0km(屏風山経由)のコースです。
アクセス
湯本よりスタートする場合 ・小田原駅からバス14分「三枚橋」下車、湯本登り口へ
・小田原駅から電車13分「箱根湯本」駅下車、
湯本登り口へ
元箱根よりスタートする場合 ・小田原駅から元箱根・箱根町行きバス58分
「箱根関所跡」下車、箱根登り口へ
駐車場 周辺の有料駐車場を利用

 

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