
Photo by triptimes
こんにちは!編集部のきらりです。今回はご紹介するのは、風光明媚な港町、西伊豆・戸田です。
戸田は昔から漁業が盛んで、特に駿河湾の深海生物がよく水揚げされていました。また、道の駅「くるら戸田」はこじんまりしていながらも、ご当地グルメやお土産、日帰り入浴などが楽しめる快適な道の駅です。
「くるら」とはこの地方の言葉で、「来るでしょう?」という意味です。多くの人に戸田に来てもらいたいという思いが込められたネーミングですね。
目次
【1】戸田のおすすめポイント3つ
1.源泉を引いた日帰り温泉がリーズナブルに楽しめる
2.ご当地食材を使った軽食、スイーツが手軽に楽しめる
3.タカアシガニや戸田の歴史、魅力を紹介するエリアがある
【2】道の駅 くるら戸田
戸田は沼津の南にあり、静かな湾の向こうに富士山が見える、とても景色がきれいな町です。戸田、土肥、堂ヶ島、雲見といった伊豆の西海岸は、夕日がきれいに見えることで有名です。
戸田にもいくつものビュースポットがあり、四季折々、刻々と過ぎる時間により、様々な景色を楽しむことができます。
ドライブに疲れたら、「道の駅 くるら」でひと休みしましょう!マルシェをはじめとしたさまざまなイベントも定期的に行われています。
日帰り温泉
Photo by くるら戸田
くるら戸田の中に西伊豆戸田温泉「壱の湯」はあります。51.8℃の源泉は壱の湯と直結!大浴場に注がれ、源泉かけ流しでゆっくりと体の疲れを癒すことができます。内湯のほかに露天風呂もあります。洗い場もゆったりとした設計で使いやすいと評判です。
効能は肩こり・リュウマチ・切り傷・火傷など、また健康と美容にもお薦めだそうです。入浴料も500円とリーズナブルです。
Photo by くるら戸田
利用時間 10:00~21:00(受付) 男女内湯&露天風呂 (退場は21:30迄)
そして、くるら戸田には足湯もあります!
Photo by くるら戸田
軽食コーナー
お手軽に食べられるフードメニュー、ドリンクがそろっています。地元ならではの食材を盛り込んだメニューが人気です。
フードメニュー
トロボッチフライ丼 / ビントロアブリ丼
森のカレー / カニクリームパスタ
牛丼 / ボッチ&ポテト
わさび丼 / おにぎり(鮭・昆布)
デザートメニュー
ソフトクリーム / ソフトクリームコロネ
戸田しるこ / 橘パンケーキ / ミルクプリン
ドリンクメニュー
コーヒー Hot・Ice / フルーツジュース
牛乳・コーヒー牛乳
利用時間 10:00~18:00
(食事メニューのみラストオーダー 17:30)
戸田・西伊豆物産品
Photo by くるら戸田
戸田港に揚がる深海魚をはじめとする海産物や希少な柑橘「たちばな」を使った加工品、また周辺の西伊豆地域から朝採れの野菜等が集まります。
戸田ならではの商品を旅のお土産にいかがですか?
お菓子や雑貨など、西伊豆の旅の記念にお薦めのお土産を揃えています。戸田塩や橘ジャムを使った沼津リバーサイドホテルの特製スイーツ、ご当地のお菓子なども人気です。
利用時間 10:00~18:00
【3】戸田の歴史・観光展示を見てみよう
Photo by くるら戸田
戸田の観光、漁業、歴史、文化を紹介する展示コーナーです。船の模型やタカアシガニなど戸田にゆかりのある品々ばかり展示されています。パネルでの紹介もあります。入場無料、どなたでも気軽に見学できますよ。
・戸田の名物・タカアシガニについて
タカアシガニは日本近海の深海に生息する巨大な蟹で、現生の節足動物では世界最大になると言われています。戸田では昔から深海魚漁が盛んに行われてきました。
小型底引き網(トロール網)などで漁獲され、主に塩茹でや蒸しガニ等で頂きます。港の近くには、タカアシガニ料理が食べられるお店がいくつもあります。
お薦めは「かには 戸田本店」。タカアシガニ専用のいけすがあり、生かしておくのが難しいタカアシガニですが、タカアシガニ漁をしている船が営んでいるお店だからこそ実現しているのだとか。タカアシガニを使った料理の種類も豊富です。
・深海魚とのゆかりが深い戸田
駿河湾は日本一深い湾で、一番深いところは、水深2,500メートルにも及びます。一般的に、水深200メートルより深い海に生息する生き物を深海魚といいます。戸田には深海漁を得意とする漁師さんたちが何人もいて、戸田で有名なタカアシガニ以外にも、いろいろな深海魚が採れます。
メギス(沖ギス)、メヒカリ(トロボッチ)、ゲホウ(トウジン)、ゴソ(ハシキンメ)、アカムツ(ノドグロ)、
アカザエビ(手長エビ)、デン(オオメハタ)、ユメカサゴ・・・・etc
深海魚が味わえるお食事処は「かにや」「食事処 丸吉」「食事処 まるさん」「魚重食堂」「食事処 ゆうなぎ」「の一食堂」「さかなや魚清」などがあります。
・伊豆半島ジオパークのジオスポット
くるら戸田のすぐ近くにある御浜岬は鳥のくちばしのような形をしていて、駿河湾の海流に運ばれた土砂が、湾の入り口部分に帯状にたまってできた砂嘴(さし)と呼ばれる地形です。
・戸田の歴史 意外と知られていない、戸田とロシアの友好
安政元年、秋。全国の広い範囲を襲うマグニチュード8クラスの大地震が、11月4日から5日にかけて発生しました。後に安政の地震と呼ばれるこの大災害で、家屋倒壊と焼失は数万件、死者は数千人を数えました。
さらに同時に発生した津波は、伊豆半島はもとより広く太平洋沿岸一帯にさらに被害をもたらすなど、日本は歴史に残るほどの壊滅的な打撃を与えられました。
折しも下田の地で日露通好条約締結の交渉に当たっていたロシア使節、プチャーチンの乗艦ディアナ号も、この津波の被害を受け船底が破損したのです。
伊豆地域の被害への対応に東奔西走していた時の代官、江川太郎左衛門英龍は、この座礁したディアナ号の処置にも当たり、ひとまず修理のため、船を戸田に回航することとしましたが、戸田に向かったディアナ号は再び予想外の悪天候に逢い、戸田に入港すること叶わず富士市沖まで流され、またも座礁・沈没してしまったのです。
幸いにもロシア人乗組員およそ400人は地域住民の手によって救助されましたが、残念ながらディアナ号の再びの就航は叶いませんでした。
そこで立ち上がったのが、ディアナ号の代船の建造計画です。
ロシア人乗組員によって設計され、戸田と周辺地域の船大工によって製造されたこの日本初の本格西洋式帆船は「戸田号」と名付けられ、プチャーチンを始めとする乗組員がこの戸田号に乗って、無事にロシアへの帰国が実現しました。
以降、ロシアと戸田との間には親密な交流が続いています。
【4】戸田から眺める夕日
Photo by triptimes
戸田は変化に富んだ海岸線沿いにあります。くるら戸田のすぐそばでも海に沈む夕日を見ることができます。その他、夕日がきれいに見えるスポットとして、煌めきの丘、出逢い岬、碧の丘、御浜岬公園、夕映えの丘などがあります。真っ赤に染まる夕日をぜひ旅の思い出にしていきましょう。
【5】編集後記
戸田はのどかな港町で、素朴な人々の笑顔、優しさが溢れる街です。道の駅 くるら戸田以外にも、温泉が購入できるスタンドや、塩作り体験ができたり、夏は海水浴が楽しめたりと、魅力がいっぱいです。深海魚漁が盛んな地域だけに、深海魚にまつわるイベントも最近は多く開かれているようです。
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【6】くるら戸田の詳細情報
電話番号 | 0558-94-5151 |
住所 | 静岡県沼津市戸田1294-3 |
営業時間 | 9:00~21:00 (日帰り温泉は10:00~) (軽食、物産コーナー10:00~18:00) |
定休日 | 年中無休 |
アクセス | |
車 | 東名高速道路沼津I.Cより三津、古宇経由で戸田まで約70分 東名高速道路沼津I.Cより三島、修善寺経由で戸田まで約70分 |
電車 | JR三島駅より伊豆箱根鉄道修善寺駅まで約30分 修善寺駅より東海バスで戸田行に乗車約45分 「JA戸田支店」バス停下車徒歩約1分 |
駐車場 | あり(無料) |