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昭和天皇に愛された「沼津御用記念公園」は松林に囲まれた風情ある皇室にゆかりのある建物

投稿日:2020年1月5日 更新日:

松林に囲まれし図かに佇む沼津御用邸記念公園
Photo by 沼津御用邸記念公園

こんにちは!編集部のきらりです。沼津御用邸記念公園は、昭和天皇が幼少期に過ごされた場所で、海沿いの松林に囲まれた閑静な場所にあります。四季折々の植物が綺麗に植えられ、建物の中に入ると当時の面影を偲ぶことができます。昭和時代にタイムスリプした気分が味わえますよ。

 

【1】沼津御用邸記念公園をお薦めする3つの理由

1.大正・昭和時代の面影を残す建築

2.松林に囲まれた静かな環境で皇室ゆかりの品々を鑑賞できる

3.季節毎のイベントが多数、訪れるたびに違った楽しさがある

 

【2】沼津御用邸記念公園の歴史

沼津御用邸は、明治26年(1893年)、大正天皇(当時は皇太子)の御静養先として本邸が建設されたのが始まりです。その後、御学問所として東附属邸が建設され、次にご幼少であった昭和天皇のお住まいとして、西附属邸が順次整備され大正11年(1922年)に御玉突所が増築され完成しました。

明治、大正、昭和の三代、77年間にわたり、天皇皇后両陛下や皇族の方々のご利用の機会に恵まれ、特に、歴代の天皇皇后両陛下、皇太后陛下のご利用日数は、のべ5000日以上にも及び、同時期の他の御用邸に比べても最もご利用の頻度が高かったと言われています。

昭和44年(1969年)まで御用邸として使用されていましたが、昭和45年から沼津市の管理となり、沼津御用邸記念公園として整備され、今日に至っています。平成28年(2016年)10月には、沼津御用邸記念公園の一部の景観が「旧沼津御用邸苑地」として国名勝指定を受けています。

 

【3】西付属邸

西附属邸では積み重ねてきた歴史を感じながらゆっくり見て回りたい
Photo by 沼津御用邸記念公園 

西附属邸は、皇孫殿下(明治天皇のお孫さん=昭和天皇 4歳、など)の御用邸として設けられたことに始まります。

昭和20年7月の沼津大空襲によって本邸が焼失した後は、この西附属邸が本邸の役目を果たすようになり、昭和天皇をはじめ、多くの皇族方 に利用されてきました。

中に入ると、大正、昭和の面影を偲ぶお部屋、家具を見る事ができ、皇族の方々の当時の様子を伺い知る事ができます。また沼津御用邸は公式な部分と居住部分が一体となった大規模な住宅建築として貴重な建物で、公的な部分では謁見所、居住部分では御座所、中庭や御玉突所(ビリヤード)、御料浴室などがあります。

謁見所は西附属邸では公式な部屋とされ、大正末期には「拝謁ノ間」と呼ばれていました。

10畳のお部屋ですが、畳敷きの上に絨毯が敷き詰められ、肘掛け椅子とテーブルといった洋風の趣きながら当時の技術、良質な素材を終結させているそうです。

肘掛椅子は馬蹄形の背もたれで肘掛けがつき、挽物の直脚がついた洋風のクラシック様式ですが、非常に高度な和風の伝統的技法によって作られています。木部はケヤキ材に梨地漆仕上げをし、金の高蒔絵で菊紋を散らし、背枠の上中央と両端には御紋章を埋め込んであります。

御座所は居間として用いられていたお部屋です。10畳の広さがあり、10畳の御寝室と8畳の御着換所が続いており、前面に1間幅の縁座敷と半間幅の折曲り入側縁が付いています。もともとはこの三つの部屋を総称して「御座所」と呼んでいたそうです。

天井には杉板、柱は黒松、居や長押等には赤松といった木材を使用しています。御座所も畳の上に絨毯、テーブル、長椅子を配し、洋風のしつらえとなっています。

 

西附属邸は昭和天皇が幼少期に良く訪れていました
Photo by 沼津御用邸記念公園

西附属邸は一見質素に見えますが、使われている材料はいずれもよく吟味された素晴らしいものです。造作も手が込んでいて丁寧に作られており、今では失われてしまった伝統的な技法を随今に伝えています。

菊の御紋の入った瓦や手拭き窓ガラス、フィラメント電球など細部まで細かくみていくととても興味深いものがあります。

 

【4】東附属邸

晴れの日の記念撮影としても素敵なロケーションです
Photo by 沼津御用邸記念公園

東附属邸は明治36年4月、皇孫殿下(昭和天皇)の御学問所として、赤坂離宮の東宮大夫官舎を移築し、造営されました。

臨時的利用の東附属邸ではありましたが、明治37年1月の中山一位局を筆頭に、ここもよく利用されました。昭和20年7月の戦災で本邸が焼失した際は、戦後は皇族の方々のご滞在にも利用された場合もありました。また、学習院の遊泳場が隣接して設けられていたことから、学習院にご滞在中の昭和天皇や今上陛下が夏期にはよくご利用され、ここから遊泳場に通われたりしました。

今では御学問所としての性格、伝統を生かした教養活動拠点として利用されており、茶室では、お茶会や茶道講座の会場、また人前結婚式の会場としても利用されています。行事のない日には、立礼席を利用した呈茶サービス(有料)もあります。

クロマツ林に囲まれた日本庭園、波の音を聞きながら、しっとりと落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。

松林の向こうには駿河湾が広がります。潮風が心地よく、お庭の散策も楽しめます
Photo by 沼津御用邸記念公園

 

【5】季節の花々

5月頃には藤が綺麗に咲き誇ります
Photo by 沼津御用邸記念公園

公園内には、四季折々の花が植えられ、人々の目を楽しませてくれます。

春は桜、花桃、浦島草、藤の花。夏はあじさい、ハマナデシコ、スカシユリ、ハマナス、浜木綿、ひまわり、高砂ユリなど。秋は萩、イソギク、浜菊など。冬はつわぶき、ロウバイ、水仙、梅、椿などが咲き誇ります。

ゆっくりお散歩をしながら、写真を撮りながらお花を楽しみたいですね。

また、公園は沼津の島郷海岸に面しており、夏は海水浴の人々で賑わい、ウィンドサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ姿も見られます。秋から冬にかけては真っ赤に染まる夕日がとても綺麗です。

御用邸から海岸へ出ると雄大な富士山が望めます
Photo by 沼津御用邸記念公園

また駿河湾と富士山といった沼津らしい景色は是非写真に収めたいところです。

海岸沿いをゆっくり歩いてみましょう。写真奥に見える山は「ひょっこりひょうたん島」に似ているという噂も!?
Photo by 沼津御用邸記念公園

海に沈む夕日もとても綺麗です。

海に沈む夕日。空が真っ赤に染まる美しさは息をのむほどです
Photo by 沼津御用邸記念公園

 

【6】喫茶「主馬(しゅめ)」

喫茶「主馬」は和の風情が漂う素敵な空間です
Photo by 沼津御用邸記念公園

西附属邸の向かいには、お食事や・お土産が購入できる喫茶があります。御用邸時代の主馬(厩舎)を改造して作られた喫茶で、カレーライスやハンバーグといったお食事から、お茶、軽食などのメニューがそろい、広い公園内を散策したあとの一休みにおすすめです。

 

左は喫茶のメニュー、お抹茶・和菓子。右はそば処のメニューです
Photo by 沼津御用邸記念公園

 

【7】皇室ゆかりの小物やお菓子など

お菓子

・くぎかくしさがし・・・西附属邸の「釘隠し」をかたどったお菓子で口の中ではんなりと上品に溶けます。

・雪後の春・・・皇太子殿下、雅子妃殿下へ御献上されたお饅頭。 雪を思わせる白い皮は、自然薯の粉を使い、その上には赤い梅肉をあしらっています。

・園生の菊・・・菊花をイメージして丸く焼き上げたカステラにホワイトチョコレートをコーティング。見た目も可愛らしいです。

・駿風(しゅんぷう)・・・駿馬のごとく清清しく駿河湾を吹き抜ける風をイメージした、口当たりのやさしい少し洋風の焼き菓子です。

・駿河の汐風・・・戸田の深海水を煮詰めた塩で味をととのえた上品なおかきです。

小物

ひざかけ

おしゃれな白色の綿レース地に皇后さまや紀子さまの「おしるし」の刺繍が施されています。

ハンドタオル

肌触りのよいタオル地のハンカチに皇后さまや紀子さま、愛子さま、眞子さま、佳子さまの「おしるし」の刺繍が入っています。

ポーチ

海の波をイメージした柄に「おしるし」の刺繍を施してあります。

一筆箋

はまなすなどの御用邸にちなんだ6種類の絵柄がそれぞれ5枚ずつ綴られている一筆箋です。

売店にはここでしか手に入らないものも数多くそろっています
Photo by 沼津御用邸記念公園

 

【8】編集後記

ご夫婦、女性グループに人気の沼津御用邸記念公園は、梅、桜、水仙、菜の花、ひまわり、菊など四季折々の花が園内に咲いて心が癒されます。お茶会や芸術展覧会など季節の催しも多いので、イベントに合わせて訪れ、文化や芸術に浸るのもいいですね。

沼津にあるお薦めホテルはこちら

 

 

【9】沼津御用邸記念公園の詳細情報

電話番号 055-931-0005
住所 静岡県沼津市下香貫島郷2802-1
開園時間 9:00~16:30
定休日 年末年始
入園料 入園のみ 大人100円 小中学生50円 ※幼児無料
西附属邸含む 大人410円 小中学生200円
アクセス
東名沼津インター(新東名長泉沼津)から車で20~35分
電車 JR沼津駅から伊豆箱根バスで約15分「御用邸前」下車
駐車場 あり

 

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